観劇記録であるとか

タイトルの通り。

『器』いいへんじ

『器』いいへんじ
会場:こまばアゴラ劇場
上演時間100分、休憩なし

2本立て公演の1本。
2020年10月に上演予定だったが、延期となったもの。本来の上演予定時期には、今回の上演とは一部異なる役者陣で「思索と試作」が行われている。

3人の若者のもとに「死にたみ」が現れる。「死にたみ」と彼らを取り巻く人々と共に、生きてゆく、生きていこうとする様を描く。

作中の全員が悩んでいるのが良かった。3人はもちろんのこと、「死にたみ」の感覚は分からないがしんどそうな隣人を助けようとする人も。「死にたみ」も。

演出も良かった。
が、照明がシーンを作り込みすぎており、演出意図に沿っていないようにみえた。違う場所にいるし「死にたみ」の原因も少しずつ異なるが、共に生きているということを示したくての演技演出や美術だと思ったが、照明が場面場面ではっきり切り替わっており違和感があった。せめて切り替わりのスピードがもう少しゆっくりでも良いのではと思った。

『薬~』の記録で、上演前注意が丁寧すぎる旨記したが、今回はさらりとしており(かつ以前と変わらず暖かで)、好ましかった。