観劇記録であるとか

タイトルの通り。

『當る卯歳 吉例顔見世興行 第三部』

会場:南座
演目:『年増』『女殺油地獄
上演時間:2時間30分(幕間25分含む)

滋賀・京都観劇旅行第二弾。
行ってみたかった南座へ。歌舞伎を劇場で観るのは数年ぶりで、2度目。

『年増』
女の一人踊り。台詞はあまりない。
私には言葉が難しくて分からなかったのだが、動きが美しく、観続けることができた。

女殺油地獄
全三幕。
第一幕。野崎参り、道中でのドタバタ。与兵衛の善人ではないが愛らしい様、お吉のぴしっとしているが情がある所をみせる。
第二幕。河内屋。与兵衛が勘当されるまで。
第三幕。豊嶋屋。お吉のもとを与兵衛の義理父、母がそれぞれ訪れる。与兵衛がお吉を頼るだろうから、その時に名前を出さず渡してくれと金をお吉に渡す。
二人が去ったあと、与兵衛はお吉のもとを訪ねる。陰からその様子を聞いていたのだ。与兵衛はこれでは金が足りぬとお吉に無心する。しかしお吉は主人がいないのにそんなことは出来ないと断る。与兵衛はその頑なな様子に怒りを覚え、殺しにかかる。

楽しかった。
花道での芝居は単純に盛り上がって楽しい。第一幕でわちゃわちゃしてるとこに馬が出てくるとこなんかも。殺しのシーンで倒れる様も無様だが芸としてきまっている。
愛之助は与兵衛の幼さをよく表現していた。お吉、母、義理父も良かった。妹可愛い(演:千之助)。義太夫節(たぶん)も重たく迫力あって素晴らしかった。

クリスマスイブに観るにおよそ相応しくないなと思っていたが、義とか礼を重んじつつも、それを超える親の愛情の話でもあった。そしてそれを感じつつもわがままに突き抜けていく主人公……。
久々の歌舞伎。幕間のにぎわい含め、面白かったです。